ママの防災の知識をゼロからイチを目指し、
少しずつ、日常の生活に取り入れられるこのシリーズ。
今回も、ママ防災のスペシャリスト 高良綾乃氏にご協力をいただき、
普段の生活からできる、防災の小ネタをご紹介します。
近年は、7月に局地的な大雨が降ることも多く、停電になることもありますね。
今月は災害時の冷蔵庫対策をお話していただきます。
冷蔵庫対策のポイントは2つ。「固定」と「保冷」です。
冷蔵庫のように、背が高く重量もある家電は、地震の時は揺れによって倒れたり移動してくるとケガにつながったり、
避難経路をふさいでしまう恐れがあります。
事前にしっかりと固定をして、転倒防止対策をしましょう。
また、冷蔵庫内にモノが詰まっていると、扉が開いた際にたくさん飛び出して、
調味料のビンが割れたり、床が散らかって掃除が大変な上に、
貴重な食材を無駄にしてしまうことになりかねません。
ビン類はひとつのカゴにまとめて滑り止めシートを敷いておくとか、
汁気のあるものはしっかり蓋のしまる保存容器で保管するなど、
ちょっとしたことで、被災レベルは下げられます。
停電時の保冷にはいくつかのコツがあります。
① 冷蔵室は7割、冷凍室はびっしり収納がgood
普段から、冷蔵庫はびっしり詰め過ぎずに7割程度を心掛けるといいでしょう。
その方が、冷気が行き渡りやすくしっかり冷やされ、電気代の節約にもなります。
一方で、冷凍庫は詰め込んでもok!
むしろ、その方が食材自体が保冷材の役割を果たし、冷気を保ちやすくなります。
② ペットボトルに8割ほど水を入れて冷凍しておきましょう。
日頃は冷気をキープする役目、災害/停電時には冷蔵庫の上段に置けば保冷剤として重宝します。
(冷気は上から下へおりるから)その後、中身の氷がとけたら、そのまま飲料水として利用できるので一石二鳥です。
③ 扉を開けない!冷気を逃がさない!
停電時は、なるべく扉の開閉回数を減らしたいところです。そのためにも、
①冷蔵庫の中身は把握しやすい7割収納にすること
②冷蔵庫が傾いて扉が開かないように冷蔵庫を固定すること
③日頃から、扉のゴムパッキンが緩んでいたら交換すること。
④ 食材はok?夏は1日、冬は3日。
まずは、製氷機の氷が溶ける前に何か容器に移しましょう。
溶けたら飲料水になります。
次に食材です。経験的に、一般的には(食材にもよりますが)夏なら1日、冬な3日は食材がもつという人も多くいます。
もしも、食べられるかな?怪しいな?と思ったらもったいなくても迷わず廃棄しましょう。
その代わり、大丈夫な食材は美味しく頂きたいですね。
日頃から、野菜を下茹でしてから冷蔵するとか、お肉も下味をつけてあとは加熱するだけ、という状態で保存しておくと、災害時の調理もラクですし、日頃の時短クッキングにもつながります。
「残り野菜の簡単オムレツ」(ゆで時間13~15分)
*玉子2個
*具材:残り野菜やツナなど適量(今回は人参・ピーマン・ツナ缶)
*塩コショウ適量
*(あれば)牛乳大さじ2
【道具】
*ポリ袋(高密度ポリエチレン)小サイズ(今回は160×250mmを使用)
*鍋
【手順】
(1) ポリ袋に玉子を割り入れ、手でもんでほぐします。
(2) 野菜をキッチンばさみで小さく刻みながら、(1)に入れて、塩コショウをふりよく混ぜます。
(3) 食材の近くでポリ袋の口を縛り、沸騰したお湯で15分茹でます。(注意!普段は袋の口の近くで縛りますが、玉子は食材の近くで縛る)
ポイント① 災害時の食材はいたみ具合を確認したうえで使いましょう。
ポイント② 野菜が生の場合、大きすぎると火が通りにくいので、小さく刻んでください。
おすすめの具材は玉ねぎ、ブロッコリー、アスパラ、パプリカ、ネギ、
かぼちゃ、キノコ類、豆類、ウィンナー、ハム、漬物、
ポイント③ カレー粉やチーズなどを加えても美味しいですよ。
今月はさらに未公開レシピをご紹介します
「残り野菜の粒マスタード和え」
冷蔵庫で忘れられがちな食材「粒マスタード」を使った簡単レシピです。
残り野菜の、キャベツ、白菜、人参、大根、かぶなど、何でもok!
<食材>2人分
*残り野菜(今回はカブ)1~2個
★白ワインビネガー(酢でもok)大さじ1
★オリーブオイル大さじ1
★しょうゆ 小さじ2
★粒マスタード 小さじ2
<手順>
(1) ボウルやポリ袋に★を入れよく混ぜる
(2) (1)に皮をむき8等分に切ったカブを入れ、和える。
※数時間~半日ほど漬けて。
今月も勉強になりましたね。
早速、レシピも試してみたくなりました♡
また、来月号もお楽しみに~
(2019/7/10初稿、2021/7/26一部改訂)
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