ママの防災の知識をゼロからイチを目指し、
少しずつ、日常の生活に取り入れられるこのシリーズ。
今回も、ママ防災のスペシャリスト 高良綾乃氏にご協力をいただき、
普段の生活からできる、防災の小ネタをご紹介します。
体が芯まで冷えるような寒い日はお鍋であったまるのが最高の贅沢ですね。
お鍋の時には食卓にカセットコンロを用意する、というご家庭も多いと思います。
カセットコンロといえば、災害時にも大活躍の定番備蓄品ですが、
肝心のカセットボンベはいったい何本くらい備蓄したらいいのか、具体的に考えたことはありますか?
一般的なカセットボンベ(250g)の使用時間は「強火」でおよそ「60分」です。
季節にもよりますが、メーカーの計算によると大人2人で1週間に夏だと6.3本、冬だと9.1本という試算もあります。
(参照:岩谷産業株式会社「よくあるご質問 カセットボンベQ17」より)
http://www.i-cg.jp/support/faq/gas/
※食事の温め3回+ホット飲み物3回+殺菌のための煮沸3回で換算
実は、ライフライン(水道・電気・ガス)の中でもガスの復旧は最も時間がかかるといわれていますので、そもそも1週間分の備蓄だけでは十分ではないかも知れません。
鍋にフタをする、熱伝導のよいフライパンを使用する、余熱を利用する、などの方法があります。
また使った後は保温ポットに移す、湯たんぽに利用するなど、使用後の活用法まで考えておくと更にエコ。
基本的に、1日3食すべてを温かい食事と考えるのではなく、朝や昼はクラッカーなどの軽食や缶詰めなどでしのいで、夜は温かい物を食べるなどの工夫も大事ですね。
※車内やテント内でのカセットコンロの使用は危険です。
ガス自体ではなく缶のサビなどの劣化を考えると使用期限は7年程度が目安です。
古い物は缶にひどい損傷がないか、振ったら「チャプチャプ」と液体の音がするか、異臭がしないか、などを確認してから使用しましょう。
保管の際には、高温(40度以上)になる場所(直射日光/車内など)を避けましょう。
ノーマルタイプだと気温が10度を下回ると火力が落ち、5度でほとんど使用できなくなります。
寒冷地では、マイナス11度まで使用できる寒冷地仕様も選択肢にいれましょう。
(※寒冷地仕様でも氷点下を下回ると火力は落ちます)
水に反応して発熱する発熱袋を備蓄したり、空き缶などで作る簡易コンロの作り方を学んでおくなどの対策も大切です。
ただし、コスト面や効率性、また安全面に十分注意するなども考慮する必要がありますので、家族で話し合ってみましょう。
余震が続く中では、火の取り扱いには十分注意が必要です。
火を使っているときには、室内でも屋外でも、必ず大人が見守り、その場を離れないようにしましょう。
およそ7年です。
保管状況によっても異なりますが、以下のような場合は使えません。
*錆びている(先端や底など)
*変形やゆがみが生じている
*古いデザインのもの
<保管に適した場所>
*直射日光を避ける
*40度以下
*湿気が少ない
<処分>
ガスが入った状態で穴をあけるとガスが噴出し危険ですので、絶対にダメです。
屋外の風通しのようところで、先端部をコンクリートなどに押し付けてガスを抜いてください。「サラサラ」とした音がなければガスが抜けたとみなします。
その後は、お住まいの自治体のゴミ出しのルールを守り、廃棄してください。
<防災クッキング>
ガスの節約~パックごはん~
沸騰したお湯にパックを入れるとなると、沸騰+ゆで時間15分かかりますが、
耐熱性ポリ袋に中身のごはんを移し替えると、水から10分でほかほかごはんができます。
●パックのまま 沸騰+ゆで時間15分
●耐熱性ポリ袋 水から10分
(1)パックを開封し高密度ポリエチレンの袋にごはんを入れ替えます。
(2)ごはんを少しほぐしたら袋の口をしっかり縛り、水を入れた鍋に入れ加熱します。
(3)10分加熱したらできあがりです。(途中で上下をかえすとムラなくできます。)
(参照:サトウ食品ウェブサイト「よくあるご質問と回答」)
https://www.satosyokuhin.co.jp/inquiry/faq.php
今月も勉強になりましたね。
また、来月号もお楽しみに~♡♡
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