最近は、家に和室もない時代、でも子どもたちには”ホンモノの和文化”を感じてほしい、
そんな思いに共感してくださった、湯ヶ島の登録有形文化財のお宿『落合楼村上』さんのご協力のもと、
親子で和の体験イベントを、今後の一般開催を目指して、スタッフで試験開催してきました。
🌹子どもたちは、まずは浴衣をきて、和室のお作法🌹
まずは、立ち方座り方。
そして、手の付き方、お辞儀の角度。
先生の丁寧なご指導のもと、みんなでやるから、なんだか楽しくて、あっという間に上達していきます。
「みんな、すっごく上手だからふすまの開け閉めもやりましょうか!」
これは難易度が高いけど、下は5歳になったばかりの新年長さんから、上は新小3まで一人ひとり挑戦です。
ひとつひとつの所作に意味があります。
昔の人が、ひとつひとつの動作を丁寧に考えていたこと、先生からその所作の裏にある、他への思いやりの心も学びます。
こうやって座って開け閉めする襖はなかなかご家庭にはありませんね。取手が低い位置にあります。
がんばったお作法教室のあとは、みんなでキッズランチをいただきました💕
🌹お母さんは着付けてもらって着物ランチ🌹
お子さんたちが、お作法の体験をしているあいだ、お母さま方は別室で日ごろの疲れを癒し、
お庭の散りゆく桜を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしましたよ。
🌹そして、お作法のお披露目タイム✨🌹
さあ、ランチが終わってお母さま方がキッズのお部屋に到着!
習ったお作法のお披露目です。
廊下に一列に並び、ちゃんと正座してふすまを開け、
各々「失礼します」という礼儀正しい声かけとともに、子どもたちが一人ひとり入っていきます。
列のさいごの一人は、部屋にはいったあとにくるりと向きをかえて正座し、
3回に分けて、静かに美しく、襖を締めます。
さいごは「いつもありがとうございます」と全員で綺麗なお辞儀でご挨拶できました。
帰宅後も、ふすまはないのに、部屋に入るときに
「失礼します」とご挨拶して入るのよ、なんていう嬉しい感想もいただきました。
🌹最後は、落合楼村上のご主人による、館内親子ツアー🌹
この床柱は何と、樹齢1500年! じゃあ、ご主人の立派なお腹は、果たして何年モノ?なんていう楽しい説明で、
子どもたち大爆笑!!!
こちらも、職人さんの匠の技、ご主人の説明に子どもたちかぶりついて聞いています。
このガラスはもう国内では作れる人がいないとのことで、もし割れたらドイツからの輸入になるとのこと。
こどもたちも、神妙にお行儀よく見学してくれましたが、主催者側は、貴重な文化財のお話をきくたびにドキドキしながら拝見しておりました(笑)
私たち大人は、昔の人が大事にしてきたものを継承していく大切さを学びましたし、
子どもたちは、はじめてみるものばかりの館内に、いちいち歓声を上げたり、質問をしたりと、
とても有意義な時間を過ごしました。
子どもたちがこの先、ひとつひとつをどこまで覚えているかは分かりません。
しかし、この感受性の豊かな時期に、本物に触れたこと、
そして、楽しい思い出とともに体験したことはきっと心に残り、
大人になっても忘れないと思います。
そして、もう一度、和文化をしっかり学びたい、身につけたいと思ったときに、
きっと今日の想い出が子供たちのハードルをさげ、親しむ一歩を後押ししてくれることでしょう。
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伊豆には、素敵な和文化がたくさんあると思っています。
この地域で成長するからこそ体験できることを、親子でいっぱい楽しんでほしい。
今後、一般開催に向けて、いろいろ修正調整していきます。
まずは、初夏あたりに浴衣イベントができたらいいな。
参加希望のかたは、こまめにFacebookとサイトをチェックしてくださいね♡。
会場の都合上、少人数開催の予定です。
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『親子で和の体験イベント@落合楼村上(試験開催)』
2018年4月2日(月)実施。
今回、たくさんの方のご協力で開催することができました。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
主催:ママとね (担当:中島あきこ)
着付け協力:
良心を売る店 よしだ吉田智美さん
kawaguchiya川口 友美さん (+お作法指導)
特別協力:
登録有形文化財の宿 落合楼村上
サンクソール/天城軍鶏 (代表 堀江 利彰さん)